沖縄 20~30代就職・転職

「あなたらしく働く」を豊かにするコラム

沖縄の各分野で活躍するエキスパートたちのリアルな声! 仕事選びから働き方、人生観まで様々な視点で深掘り。「あなたらしく働く」をもっと豊かにするヒントが満載です。

ナガハマヒロキさん のコラム

「否定されたらどうしよう」から抜け出す、小さな一歩。

特に沖縄は人間関係が比較的近いですから、こじらせたくないという意識からあまり主張することは少ないかもしれませんね。
また、自分の意見を言う時に、何が不安な気持ちにさせてしまうかって、おそらく「否定されたらどうしよう」という心理だと思うんですよね。

最近は何かを曲解して、相手を言い負かすことに対して快感を覚える人も見受けられますので、余計に怖気づきますよね。
ただ、「意見を主張する」というのは何も“結論を自分の意のままにする”というわけではなくて、“この意見を起点に、結論に向かって対話する”ということだと思います。

例えば、会議の参加率が低い!という議論になった時に、一方の主張が「とにかく全員参加だ!」という極端なものだった場合、「それならリモートやアーカイブ視聴OKにしましょう」という意見で手段を変えて全員が目指す目的を達成できます。

これは是か非で片付けるのではなく、「相手の言葉に耳を傾ける姿勢があるか否か」で左右される感覚だと思います。
意見や主張は対立させるものではなくて、両輪で前に進むものと考えると、幾分か自分の考えを伝えやすくなるのではないでしょうか。

まあ、ここまで言いましたけど、意見が無ければ無いでそれは良いんです。
意見を出すほどのこだわりが無いなら、わざわざ探そうとしてもしょうがないですから。
「あ、このことに関しては自分の中から意見が生まれてこないから、その程度の興味関心なんだな」と認識できただけでも前進です。

いや、意見が無いのに無理やり意見を言って現場が混乱する方が不幸ですからね!
声が大きい人に全体が引っ張られてしまうきらいがあるので、例えば立場が上の方が「何かここで意見を言っておかないと自分が薄っぺらく見えちゃうかな、どうしよう」くらいの感覚で、門外漢のことに対してそれっぽく意見してしまったその日にはっ!!!後輩や部下が、その分野では素人の意見におもねるように中身が変わってしまい、本来のクリエイティブが発揮できなくなりましたなんてこともあるでしょう(嗚呼懐かしの東京オリンピック開会式とか)
例え多少のプライドがあったとしても専門的な知識を持った人に「任せますよ」と言える度量を持っていきたいものです。

無理して意見を言ってもそれこそただ会議が長引くだけ、とかありますからね。そんな時、私は敢えて何も発しない「積極的沈黙」という作戦を取ります!
言いたい意見があった時には、一度言語化するために紙に書き起こしておくのも良いかもしれません。そしてそれを箇条書きにし、なるべく伝えたいことをシンプルにすると良いですよね。
そして紙に書いた言葉たちは一旦忘れて、読み言葉ではなく、自分の言葉で喋ると相手にも思いが伝わりやすくなると思いますよ。

ステップアップナビゲーター


ラジオパーソナリティ

ナガハマヒロキ

ナガハマヒロキ

攻めの失敗を重ねよう!

まずこれは断言できるのですが、人生ノーミスで過ごす人間なんていない!ということです。
人に迷惑を掛けたら反省すべきところですが、そうではなく自分の中で収まりの付く範囲なら別に大したことはありません。
実際、何か月か前のしくじった出来事なんて覚えていないですし、人間には「忘れる」という優秀なメカニズムが備わっています。

…ということを、何かあった際は自分に言い聞かせるように過ごしていますし、その攻略法で正解だと思っています。
そもそも「凹む」という感情自体、非常に曖昧なものです。

自分に期待し過ぎているからそういう感情になるだけで、現在地がそんなもんだと思えば立ち位置がはっきりとしてやるべきことが明確になります。
ですから、課題が見つかって、さらなるステップアップのチャンスなんだ!

…ということを、これまた自分自身に言い聞かせるように過ごしています。
その分、肝に銘じていることは「仕事の失敗は仕事で取り返す」ということです。
似たような場面が来るその時に備えて、先の失敗を繰り返さないようなシチュエーションはしないといけないと思っています。

失敗の種類にも、守りと攻めがあると思っていて、何もしなくて好機を逃す“守りの失敗”は何も得られるものが無かったという意味でやはり失敗だと思いますが、チャレンジした結果の“攻めの失敗”からは、やったからこそ分かる次に活かせるノウハウを身に付けられたことや、納得感のある諦めを手に入れられることは、次に進む大きな一歩だと思います。

あれと似てますね!書いてて気づきました。恋愛と似ています!告白したかしていないかで未練が残るかどうか。あの時のフラれた爽快感です!
若いころ、特に20代の頃は失敗なんて無いに等しいかもしれません。瞬間的には失敗だったとしても、長期的には経験です。

ですから、子どもにも自分の失敗は恥ずかし気もなく伝えるようにしています。こうやってしくじった経験を話すことで、子どももなるべく失敗しやすい=踏み出しやすい環境を作りたいと思っています。また、若気の至りでやってしまった恥ずかしい不義理を伝えて、同じ轍は踏まさない教訓になれば良いとも思っています。

失敗をエピソードに変えて浄化させるというのもひとつの手ですね。
「Spotifyをメキシコから乗っ取られて、お気に入り曲リストがラテンだらけになった」時は、ラジオのオープニングトークがひとつ出来たぞ!よっしゃ!くらいの感じでした(これはもしかしたら良くない感覚かもしれませんし、特に何か攻めた結果でもないですが!)

他人の失敗をチャレンジとして讃える習慣ができれば、自分の失敗にも寛容になれる気がします。元気にミスっていきましょう!

ステップアップナビゲーター


ラジオパーソナリティ

ナガハマヒロキ

ナガハマヒロキ

「無理をする」を取り除こう

仕事というのは本来は期待に応えるため「頑張る」ものだとは思っているのですが、頑張る=良い成果、とは一概に言えないところもありますよね。
時間と労力を掛けて取り組んだ仕事よりも、リラックスした状態でやった仕事の方が評価されたりします。国民的ソングの制作秘話で「30分で出来ちゃいました」的なエピソードがまさにそれです。

そういう意味では、何が評価されるか分からないんですよね。
頑張ったってのは自分の内側だけにおける感想だし、「こんなに頑張ったのに何で報われないんですか!」という自己満足は第三者は分かってくれないですから。
頑張るにも種類があると思っていまして「理想のビジョンに向かって頑張る」なのか、ただただ闇雲にノルマを詰め込んで「無理をして頑張る」なのか、その性格は全然違ってきます。

ですから、頑張るのはもちろん頑張るし頑張ってもらわなくちゃ困るんですけど、「無理をする」というところを取り除いていく努力をしていきましょう。

≪その①「先手を取る!」≫

皆さんも経験があると思いますが、自発的に頑張っているのってそこまで疲れないんですよね。部活とか受験とかがそうだったと思うんですけど、目標があると疲弊しない。
でも、人に言われてやる、締め切りに追われている、受け身なスケジュールになっている等の状態の時は、やらされてる感が出て一気に疲れてしまいませんか。

早めに仕事を進めて追われるより追うようにする、締め切りよりも余裕を持って仕上げる、アポの時間を完全に相手に委ねない(候補日時を出して選んでもらう・もしくは複数の候補日を先方から出してもらう)などの工夫で先手を取りましょう。
先手必勝で頑張れば、あとは幾分かラクになれるはずです。

≪その②「余白の質を高める」≫

時間貧乏性の私もやってしまいがちなんですけど、隙間を詰めすぎてしまうスケジュールの組み立て。これは自戒を込めて見直さないといけません。
この後にケツがあることでバタバタしてしまうことがあります。

この隙間をもったいないと思うのではなく、インターバルの時間と捉えることで、タスクのやり残しをこなすことも出来ますし、昼寝しても良いんです。

≪その③「よりプライベートな環境に近づける≫

これは人によって相性はあると思うんですけど、私は仕事とプライベートの境目があまりないのが合っているタイプです。
生放送や収録は大体スケジュールは固定されるんですけど、それ以外の場合ですと、作業する場所を変えてリフレッシュする、一旦サウナ入る、カレーの具材切って煮込んでいる間に作業する、爆音のロック聴きながらビートに乗せてコラムを書く(←イマココ)などすると、むしろ集中して効率良く進めることができます。

ただON/OFFのメリハリを付けた方が良いという方も多くいらっしゃると思いますので、その濃淡は自分にフィットする塩梅でお試しください。
頑張っているあなたほど、休む=怠けると捉えてしまいがちなのかもしれません。

休む=コンディションを整える=質の良い仕事に繋がる、と肯定的に捉えていきましょう。
息を吐いてばかりじゃ酸欠しちゃいますからね。同じ分だけ余裕を吸い込んでいきましょう。

ステップアップナビゲーター


ラジオパーソナリティ

ナガハマヒロキ

ナガハマヒロキ

自己投資は自分との対話が9割

「自己投資出来ていますか?」と質問された時に、考えすぎてしまった自分が居ました。

学生の頃のナガハマ青年からすると、今ごろは外国語が堪能で、企業の決算書もスラスラ読めて、それに基づいた確かな資産運用をしている…はずだったのですが、現状はほど遠い。
とは言え、日々を怠ってきたかと言うと、そんなことはないと一応は胸を張って言えます。
好きで始めた仕事。努力を努力と思わずに向き合って来た。
あの頃のナガハマ青年が思ってもみなかった、素晴らしき人生を送らせてもらっています。

そう思うと「自己投資するぞ~!」って息巻いて机に向かうよりも、何かの希望に満ち溢れてアクセルを踏んだその先で、振り返って見ると「自己投資完了しちゃっていました!」の方がナチュラルなのかもしれない。
だから結局は得体は知れないけども、この「何かの希望に満ち溢れている」状態が大事なんだと思います。

自己投資は“自分との対話”の部分が大きくて、周りがやってるからとか、トレンド押さえておくかという理由で選んだ学習はおそらく長続きしないですよね。
達成したい未来の自分への「想像力」と「逆算力」と「分析力」。それに、その理屈を上回るモチベーションを揃える必要があります。
そういうわけで、今回のコラムはベストセラー書籍のタイトルみたいになりました

ちなみに今、私の気持ちがみなぎっているのは何かと言うと「観光ガイドをやりたい!」ということ。もはや国際的な観光地である沖縄。沖縄から海外に出るのも良いですが、世界各国の人が交差する場所に住んでいるのだから、生活拠点をそのままに勝負ができるのではないか!
仕事柄、リスナーから色々教えてもらえたり、県内を取材で回ったりして魅力的なところをたくさん知っていますよ!「観光ガイド×ラジオパーソナリティ」の掛け算は強いんじゃないのぉぉぉおおおお!って思って、やっとのこと外国語習得にやる気を出し始めています。
そして世界中のエピソードを仕入れて、ラジオに還元するところまで見えつつあります。

あとは、私はすでに死ぬまで働く宣言を出しているので、ここから40年後の自分のために足腰の強化に励んでいること、市場で買った魚一尾をまるまる捌きたいので、レクチャー動画をたまに見ていること、も付け加えておきましょう。これも立派な自己投資。

自己投資したい気持ちはあるけど、まだあまり自分で掴み取っている感覚がない人は、遠くに出かけるのも良いかもしれませんね。
知らない場所で刺激をもらいつつ、普段の自分の生活を俯瞰してみる。
どこで好奇心と意欲のスイッチが押されるか分からないですから、思いついたら行動に移してみるのが、希望に満ち溢れている=自己投資に勤しむ自分に出会う近道かもしれません。

社会の変化に付いていくためだけの勉強ではなくて、自分の人生を豊かにする学びや行動が、自己投資の正体なんじゃないかと思っています。

ステップアップナビゲーター


ラジオパーソナリティ

ナガハマヒロキ

ナガハマヒロキ