沖縄 20~30代就職・転職

「あなたらしく働く」を豊かにするコラム

沖縄の各分野で活躍するエキスパートたちのリアルな声!
仕事選びから働き方、人生観まで様々な視点で深掘り。
「あなたらしく働く」をもっと豊かにするヒントが満載です。

未経験から始めた挑戦、そして今

公開日:2024/11/1

この度縁あって当コラムを1年間執筆することになった株式会社Cavitte 粟国です。第一回目の今回は、私が初めて就職したときのことを話したいと思う。

~接客好きが高じてホテル業界へ挑戦~

私は現在、約14年間の人事の経験を活かし、採用代行事業をメインに沖縄県内の中小企業の採用支援をしているが、最初から人事の仕事をしていたわけではない。

学生時代から接客のアルバイトを続けていて、人と接する仕事に大きな魅力を感じていた私は、接客業の中で最もレベルが高いと感じたホテル業界で、自分のスキルを試してみたいと考え、ホテル業界へ飛び込んだ。

初めて就職したホテルは那覇市にあるビジネスホテルで、フロントクラークとして働くことになった。右も左もわからない状況からのスタートであったが、上司や先輩社員から本当に多くのことを学ばせてもらった。いまでも、私の働くうえでの基礎を築く大切な期間となったと考えている。

~与えられた仕事に全力を尽くす~

ビジネスホテルのフロント業務は、チェックインやチェックアウト、キャッシャー業務、観光案内、荷物の発送受付、宿泊予約など非常に多岐にわたる。逆にそれが私にとっては貴重な経験だった。また、観光のお客様も多く訪れるホテルだったため、観光情報も熟知していなければならなかった。そこで、休日を利用して自ら観光地を巡り、実際の体験を通して知識を深めた。これにより、お客様に自信を持って案内できるようになり、感謝の言葉をいただく機会も増えていった。

また、ビジネスのお客様と観光のお客様では求められるサービスが異なるため、それぞれのニーズに合わせた接客を心がけた。お客様に合わせた時間感覚で対応することで、リピーターのお客様にも名前を覚えていただけるようになった。

~お客様の立場に立つ心と次へのステップ~

ホテルでの仕事を続けるなかで、最も大切だと感じたのは「お客様の立場に立つ」ということだった。毎日異なるお客様が異なる目的で訪れるが、どのお客様もホテルに対して何らかの期待を抱いて来られる。その期待に応えることが基本であり、期待を超えるサービスを提供することができたときには、感動が生まれ、リピーターとして再訪される。この考え方は、現在の採用支援の仕事においても大切にしている。

しかし、次第に「もっとレベルアップしたい」と考えるようになり、さらなる成長を求めて転職を考え、新たな環境に挑戦する決意をした。転職には不安もあったが、目標を明確にし、これまでの経験を活かすことで新しい道を切り開くことができた。

結び

初めての就職や転職には不安がつきものだが、目の前の仕事に全力を尽くしていくことで道は拓けてくる。誰もが最初は未経験からのスタートであり、一歩一歩の積み重ねが大きな成長につながる。悩んでいる皆さんも、まずは勇気をもって一歩踏み出してみてはいかがだろうか。その先には新しい自分との出会いが待っているかもしれない。

ステップアップナビゲーター

株式会社Cavitte(キャビット)

(https://cavitte.co.jp/)

代表取締役

粟国 傑(あぐにすぐる)

他のナビゲーターたちのコラム

テーマ
「初めて就職した時の事」

初めての就職、20代で学んだこと

ラジオのパーソナリティという職業は「就職」とはほど遠いものです。番組1本いくらという形でギャラをもらいつつ、週末は司会やイベントのオファーが来ればありがたく仕事をこなし、結果的に今月の収入はいくら…という完全なる自営業。さらには半年に一度の改編期には、番組が続くか終わるかの契約更改まであります。

ナレーター・声優・バスガイド、喋る職業は多々あれど、固定給があるのは放送局員であるアナウンサーだけと言ってもいいでしょう。ラジオの中では明るく楽しく喋っているパーソナリティも、その裏では「嗚呼、安定収入。嗚呼、ボーナス」とほぼ全員が思っているはずです(そうだよね?)。私は一度、住宅ローン審査の時に、「謝絶」というハードな文字を突きつけられたことがあり、己の社会的信用力の無さを痛感したことがあります。

あいにく、私の祖父母はパーソナリティとアナウンサーの違いがよく分かっていないので、安心してもらうべく便宜上「あなたたちの初孫は立派なアナウンサー」ということにしています。

ただそんな私も20代の半ば、会社員として固定給をもらっていた時期がありました。

某県内のIT会社で、企画やイベント運営の仕事をしていたんです。わずか2年間ばかりでしたが、出会いに恵まれまして当時の先輩・同僚には「ヤギ汁を一緒に食べるMさん」や「今の日本のロックシーンをどう思うかを語り合うSさん」など、退職後も繋がっている方がたくさんいます。

勤務最終日に、ある先輩から掛けられた言葉が今でも忘れられません。

「ナガハマ君、人間は節目節目で生きているわけではないからね。今後もよろしくね」

所属や立場が変われど、個と個のつながりは確かに残っている。そして何より、仕事上だけの淡泊な関係ではないということを確認できた気がして嬉しくなりました。なんて良い言葉なんだ!と感銘を受けた私は、今では自分がはなむけの言葉を贈る際に使わせてもらっています。

よく「出会いと別れは繰り返す」と言いますが、現代はSNSなどもあり、去り際に何度も振り返ってしまうような別れはなくなったのではないかと感じます。「新たな出会いを続けていく人生」の時代になったと思います。

仕事の醍醐味は新たな出会いだと思っていますので、このコラム執筆での巡り合いも楽しみにしています。もしかしたらこれを読んでいるあなたが、私に何かしらの融資の審査を通してくれる未来に期待して。

ステップアップナビゲーター


ラジオパーソナリティ

ナガハマヒロキ


多岐にわたる挑戦、社会人一年目の学び

まずはみなさん初めまして。僕はラジオパーソナリティ、メイクマン公式アンバサダー、空間コーディネーター、バンドマン、木工雑貨職人など様々な肩書きを持っています。どれが本業?ときかれることが多いのですが僕はどれも本業だと思っています。好きなことを続けてきた結果、現在それぞれがどうにか生業になっています。

しかし初めから現在のような動き方で仕事をしていたわけではありません。

大学時代から勤めていた英会話教室のバイト先に卒業後スライド就職。これが僕の社会人デビュー。そこでは英会話教室のマネジメントと飲食部門でカフェの店長を兼任していました。

仕事の内容は英会話教室では生徒を増やすためキャンペーンを打ったりそのチラシを地道にポスティングしたり、外国人講師の面接・採用、教室のスケジュール管理など。

飲食部門ではアルバイトのスケジュール管理、メニュー開発、イベント企画・運営、多くの方にカフェを利用してもらうため様々なプランを打って試行錯誤を続けたりとたくさんのことにチャレンジしていました。

文面では鬼のような仕事量に感じますが嫌だと思ったことはなく、むしろ社会人として仕事をしている!という充足感すらありました。側から見てもそれは感じ取れたのではないかと思います。

しかし社会人一年目。全てがうまくいくはずもなく。

当時僕には知識も経験もなく、加えて創業間もない会社だったため蓄積されたノウハウもなければマニュアルもない。人を頼るのが下手で、自分なりに手探りで仕事を進めていましたがやはり結果は「社会人一年目」の域を出ず。事業の成長どころか現状維持にも苦戦していました。

見通しが甘く、周りが見えず、バランスが取れず、一緒に仕事をしていた仲間たちには大変迷惑をかけたと思います。。。

しかしその経験の中で学ぶことは多く、僕は何が得意で何に向かないのかを知ることができました。

思えば社会人一年目からこれだけいろんな経験を積むことができたのはあの会社以外にはあり得なかったかもしれません。今では本当に感謝しています。

ちなみに当時のオーナー(社長)とは現在でもたまに会うことがあり笑顔でお酒を共にしています。

会社を退職後、英語が少しできることと学生時代からバンドを続けてきたことで次の仕事のチャンスが舞い込んで来るのですが、それはまたの機会にお話しさせてください。

ステップアップナビゲーター

・ラジオパーソナリティ
・メイクマン公式アンバサダー
・空間コーディネーター

タイシロウ


初めての仕事で学んだこと

私が初めて就職したのは、高校2年の夏休みの短期バイトでした。

母が働いていたスーパーだったんですが、「人手が足りないから夏休みだけでも」との事で誘われたので、職場体験ついでの小遣い稼ぎをしよう!と思い働く事にしました。
内容はスーパーの品出しと簡単な接客だけ。
シンプルなザ・短期バイトという感じでした。

初バイト、当時はかなり不安でした。
というのも芸人になることなんて一切考えていなかった私は、コミュニケーションを特に苦手としていたんです。

職場の人やお客さんと話さなきゃいけない…という不安に加え、初めてお金をもらって仕事をするという事で必要以上にプレッシャーを感じていました。

ところがなんとこのバイト、私にとってはかなりの神バイトだったんです!

品出しは私の大好きなパズルに似た(と勝手に思っている)作業で、とても楽しい!
コミュニケーションはほとんど無い!(これは人によると思う)

といった感じで、周りのパートさんや同い年くらいのバイトの子と何か話した方がいいかな…と思いつつも、ほぼ話さずにずっとパズル感覚で品出しに没頭していました。

たまにお客様からお声掛け頂いた時はドキッとしますが、大抵「この商品はどこにあるの?」という質問です。

品出しをする中で商品の位置は大体把握しているのですぐにご案内できます。
これでお客さんとのコミュニケーションは悠々とクリアしていました。

あと黙々と作業するしかなかったお陰で、職場に馴染めてなかった割には意外と店長や社員さんからの評価が高かったです。

「お喋りしないで黙々と真面目に仕事やってて偉いねって、店長が褒めてたよ〜」というような事を何度か母から聞いていました。(親バカの可能性あり)

これに関しては店長と社員さんの人柄にもかなり恵まれているとは思いますが、案外話せなくてもなんとかなってました。
あと昔から愛想は良い方だったので、そのおかげで評価も良くなったのかなと思います。

おかげで品出しバイトは私にとって最高の天職になりました。

この初就職で私が学んだ事は
「無視できる苦手はできる限り無視」「得意な事はとことん」「とりあえず愛想良く」の3つです。

私は社会においてかなり重要なコミュニケーションをできる限り無視していましたがどうにかいい感じに転びましたし、なにか話しかけられた時や頼まれた時に愛想良く笑顔で答えられたら無問題です。

苦手な事を少しでも頑張れれば、あとは好きな業務をとことんやりましょう。
段々とステップアップしていく中で、苦手な事も少しずつこなせるようになるはずです。

初めてのお仕事は気張らず焦らず、少し緩めのメンタルでもいいんじゃないかなぁと思います。

これを読んでいる皆さんが、初めてのお仕事で好きな事をとことん楽しめますように。

ステップアップナビゲーター

吉本興業株式会社
株式会社よしもとエンタテインメント沖縄

お笑いコンビ 桃花鳥(トキ)

よすみ


粟国 傑さんの他のコラム

自分の価値を高める働き方

仕事で成功を収めるためには、知識や経験だけでなく、「仕事をするうえでの基礎づくり」が欠かせない。
特に20代から30代の若手にとって、この基礎はキャリアの土台となり、将来的に自らの価値を高める大きな武器となる。本コラムでは、若手社会人が今、どのような意識で仕事に向き合うべきかを、「基礎づくり」という観点から考察したい。

仕事に必要なのは、“能力”と“スキル”

社会人として仕事で成果を上げるためには、主に2つの要素が求められる。それが「能力」と「スキル」である。
「能力」とは、思考力や理解力、判断力といった地力のことであり、特に「言語」「論理」「数理」の3つの領域が基礎力として重要である。物事を言葉で整理し、筋道を立てて考え、数字を用いて判断する力は、どのような業種・職種においても応用が利く。

一方の「スキル」とは、実務を通じて培われる実践的な技術である。たとえば、接客スキル、PCスキル、営業スキルなどがそれに該当する。これは経験のなかで習得していくものであり、日々の業務を通じて自然と身についていく。
たとえ自分には向いていないと感じる仕事であっても、この2つの視点を持ち続けて取り組めば、着実に成長していくことができる。

成長の鍵は、“実行力”にある

どれだけ「能力」や「スキル」を備えていても、「実行」に移さなければ成長は得られない。
重要なのは、まず「やってみる」という行動である。そして、与えられた目の前の仕事に全力で取り組む姿勢が、能力やスキルの向上に直結する。
失敗を恐れる必要はない。むしろ、失敗の数だけ学びがあり、そこに成長の機会がある。行動しながら考え、実践のなかで学び取ることこそが、最も効果的な成長の道である。

“自分の価値”は、自ら高めていくものである

会社や上司が、自分の市場価値を決めるわけではない。自身の能力とスキルを日々磨き続けることで、「この人に任せたい」と思われる存在になっていく。
たとえば、ある人はExcelスキルを極めて業務効率の大幅な改善を実現した。別の人は接客力を高め、顧客から指名を受けるほどの信頼を得た。いずれも、能力とスキルを高めた結果として生まれた「価値」である。
重要なのは、目の前の仕事を「自分を成長させる機会」として捉えることである。その視点を持つことで、成長のスピードは確実に加速する。

地道な積み重ねが、未来を形づくる

派手な成果を上げることが成長ではない。日々の業務に真摯に向き合い、「できること」を一つずつ増やしていく。その地道な積み重ねこそが、将来の成果を支える基盤となる。
「能力」と「スキル」は、いずれも後天的に伸ばすことができる。そして、自分の価値もまた、自らの努力によって高めていくものである。 焦る必要はない。まずは、目の前の仕事に全力で取り組むこと。それこそが、自らのキャリアを輝かせるための、確かな第一歩となる。

ステップアップナビゲーター

株式会社Cavitte(キャビット)

代表取締役

粟国 傑(あぐにすぐる)


仕事は一人では完結しない

皆さんは、人との付き合いをどう考えているだろうか。特に仕事は多くの人と関わりながら進んでいく。さまざまな関係者と協力し合うことで、業務が円滑に進み、大きな成果を生むことができる。しかし、もし人間関係をおろそかにすれば、仕事の成果にも影響を及ぼしかねない。今回のコラムでは、仕事における人との付き合い方について考えてみたい。

仕事は一人ではできない

仕事において、私たちは多くの人と関わりながら業務を進める。上司や同僚、部下、後輩だけでなく、取引先や顧客、さらには社外の協力企業など、さまざまなステークホルダー(自身に関わる関係者)が関与する。このような関係性の中で、自分の仕事が成り立っていることを理解することが重要だ。

例えば、営業職であれば、社内の企画担当やマーケティングチームと連携しながら、最終的に顧客へ価値を提供する。また、製造業であれば、生産管理や物流、品質管理と連携しながら、顧客に満足してもらえる製品を届ける。どの業種でも共通するのは、「仕事は決して一人では完結しない」ということだ。

人間関係が仕事の成果を左右する

仕事の成功は、人間関係の良し悪しに大きく左右される。いくら個人のスキルが高くても、周囲との関係が悪ければ、スムーズに業務を進めることは難しい。特に、ステークホルダーとの関係が良好であれば、協力を得やすくなり、結果的に仕事の成果も向上する。

例えば、同じ目標に向かって協力し合うチームでは、コミュニケーションが円滑であればあるほど、問題解決のスピードが上がる。一方で、関係がギクシャクしていると、ちょっとしたミスが大きなトラブルにつながりかねない。だからこそ、日頃から信頼関係を築くことが大切だ。

気遣いが信頼を生む

良好な人間関係を築くためには、相手への気遣いが欠かせない。例えば、感謝の気持ちをしっかり伝える、相手の意見を尊重する、困っている人を積極的にサポートするなど、ちょっとした気遣いの積み重ねが信頼につながる。

また、気遣いとは単なる優しさではなく、「相手の立場を理解し、行動すること」でもある。取引先の事情を考慮した提案をする、上司が求めている成果を先回りして準備する、後輩が困っているときに適切なアドバイスをする。このような気遣いを意識すると、自然と周囲との関係が良くなり、仕事も円滑に進むようになる。

まとめ

仕事において、人との付き合い方は非常に重要である。なぜなら、仕事は一人では完結せず、さまざまなステークホルダーとの関係の中で進めるものだからだ。そして、良好な人間関係が仕事の成果を左右し、そのためには気遣いが不可欠である。

日々の業務の中で、周囲との関係を意識し、信頼を築いていくことで、仕事はよりスムーズに、そして楽しくなる。人との関わりを大切にしながら、より良いキャリアを築いていこう。

ステップアップナビゲーター

株式会社Cavitte(キャビット)

代表取締役

粟国 傑(あぐにすぐる)



とは?

沖縄の20~30代の就職・転職を応援する、ジェイウォームの特設コーナーです!
ジェイウォーム ステップ! 独自の4つの条件で絞り込んだ求人や、お仕事Q&A、豆知識を掲載中!

20~30代の就職・転職を応援する企業の求人掲載中

お仕事を検索する

お仕事の悩み・疑問のQ&Aや、豆知識が見れます

Q&Aを見る

豆知識を見る